2016年5月15日日曜日

このところの活動履歴です。

ブログ記載は久しぶりです。
マイペースながら活動の幅を少しずつ広げています。
それらの内容について少し振り返って行きたいと思います。以下、長文になりますけれども。

まずは今後の予定から。
1月にお邪魔し、「ひきこもる心のケア」を取り上げてくださった横浜で行われている『新ひきこもりについて考える会』の読書会。(新ひきこもりについて考える会については『不登校新聞社』のこの記事に簡潔に紹介されています)
今月5月28日(土曜日)に本インタビューサイトの過去インタビューを素材に横浜で読書会を開いてくれます。取り上げてくださる人たちは櫛部武敏さん平野直己さん野村俊幸さん勝山実さん。

遠方(札幌)住まいの私は今回は我がままをお願いして、スカイプで参加させていただくことにさせてもらいました。1月にお邪魔させていただいた際の読書会のインパクトが強烈で、今回二度目の自分の活動に関してなので、いてもたってもいられなかったのです。

何より、このインタビューサイトの記事を読書会に取り上げられることがこころから嬉しいことでした。手前味噌過ぎて気恥ずかしいのですが、インタビューイーの人たちがみな素晴らしい話をしてくれて記事の内容には自信がありました。ただ、おそらく編集にあまり手を加えない「ライブ感覚」を最重要視しているため、読むのに時間がかかる。あるいは記事の流通の方法論に弱みがあって残念ながらあまり知られていない部分がまだまだあるサイトだと思うのです。

その中で「ひきこもる心のケア」のみならず、本サイトにも着目してくれたのはシンプルに嬉しく、ひきこもりに関する本、その近縁の本を100冊以上読み、100回以上読書会を開いている横浜のガチでハードコア(?)な話し合いをしている場所にこのサイト記事を加えてくれたのは本当に光栄だし、このインタビューサイトが何かようやく報われたな、と正直思いました。けして報われることを求めているわけではないですが、「届いているよ」という応答が老舗の「考える会」の読書会であるというのが喜びです。その応答がUXフェス参加前であった、ということもまた嬉しさに輪をかけることでした。

その『ひきこもりUXフェス』というイベントに私も到着が午後でしたが、参加してきました。主催と運営はもともと不登校・ひきこもりなどの経験者です。あるいは発達障がいの傾向などがある人です。私はもともと、このフェスに参加することと同時に、1月の「考える会」参加と同時に行った勝山実さんと、ひきこもり相談所「ヒューマン・スタジオ」を運営する丸山康彦さんのインタビューが目的でもあり、今回の訪問は丸山さんと、UXフェス運営者でもある林恭子さん、フェスでも行われたひきこもり自助会STEP世話人の近藤健さんのインタビューも目的だったので、両方の目的も無事(というか、最高度な形で)終らせることができました。UXフェスの全体運営のひとり林さん、フェスで自助会を回していた近藤さん、そしてブースを出していた丸山さん。このお三人のひと頃本当に大変な時期があったことを事後に知った自分としては、精神的に本当に大変な青年期を過ごすことがあっても、立派に社会活動をされる立場になれるんだ、という勇気を改めてもらえたなと記憶が呼び返されます。丁度いま、フェス雑感を依頼された自分の記事が載っています。
なんとも稚拙な内容ですが、宜しければ読んでみてください。ひきこもりUX会議のホームページブログに三回に分けて掲載されています。(前編・「働く」、中編「生き辛さをどうする」、後編「まとめ編」)

また、神奈川のひきこもり支援サイト『ひき☆スタ』にUXフェスに主催・運営者のお一人、不登校新聞社編集長・石井志昂さんへの今回のフェスに関するインタビューが掲載されています。これが痺れるほど「そうだろうなぁ」と本質的な話になっていて実に素晴らしいのです。ぜひ読んでいただきたい。
ひき☆スタ【取材レポート】「ひきこもりUXフェス」に行ってみた。

不登校新聞には同社の取材の一環で自分も帰省日に同社を訪れることができました。私自身、不登校新聞は発刊時、一年間だけ新聞を取っていたこともあり、訪れたい場所であったのです。NHKのテレビ取材が入っていて、対談などの時間もずっとカメラとマイクを向けられるというのは生涯初めての体験で、不思議なボーナスでしたね。

石井さんがおそらく言わんとしている、ひきこもりの課題はすごく成熟してきていて、もう「支援」でもなく、「プレゼンテーション」(or「啓蒙活動」?)でもなく・・・・・・という感じではないのか、という考え方にすごく共感できます。私も自分が行っているインタビュー活動をひきこもり問題に限らず、その近接領域、あるいはもっと離れた立ち位置の仕事をしている人にまで広げているのは、ひきこもりから離れたいからそうしているわけではなくて、ひきこもりの世界へ還元したいからなのです。これは真面目にそう思っています。
ひきこもりを通して、「どのように考えてもいいんだ、どこからも学ぶ糸口はあるんだ」と気づいたからこそです。それはひきこもりというイシューがあったからなのです。ひきこもりを通して「面白い学びや気づきがあった」のは間違いないのです。

ただ、「支援でもプレゼンでもない」と言えるのは、「支援」も「啓蒙」も必要だから言えるわけです。要は、元気になり、自分のことばを持てるようになった人たちの発信の方法に光を当てる必要がおそらく、いまでは出てきているわけですね。ある種の機が熟するときが経ったのかもしれません(もっとも私はひきこもり問題が世間を賑わした2000年代は知らないのです。自分が界隈に参加するようになったのは2009年からなので)。

その機の熟し方に支援や研究が追いつけていない。だから当事者が発信するしかなくなる。いや、それは消極的な表現ですね。当事者が積極発信をはじめたということでしょうか。支援の形がある種の枠組みを越えた人たち(年齢や、社会的環境や、ひきこもる契機になった事情が研究の想定外だった人たち)に対応できなくなりつつある面が生まれ、それで経験とパワーがある人たちが自らイベントを立ち上げた。今回のイベントも400人集めたわけですから、これはある種の前提の転換ですよね(おおげさかな?)。

話を戻しますが、イベントが終った後、近藤さん、丸山さん、林さんの貴重なお話を沁みるように聞くことができました。今後サイトに挙げていきます。お楽しみに。
また、既に不登校の親の会のかたに関東行き前にお話を伺っています。インタビューのつもりが、さまざまに話が盛り上がり、時間は5時間を超え。帰りが深夜1時過ぎになってしまったという。
こちらも少し遅れてしまいますが、サイトに掲載していきます。
ほかにも発達心理学の先生にぜひお話を伺いたいと思っています。
さまざまな事情がうまく回転すれば、本年度、特に上半期はサイトの充実は確かなものになるのは間違いないことだろうと思います。
 

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