2016年5月29日日曜日

新ひきこもりについて考える会・5月読書会参加。

 昨日は横浜で行われている『新ひきこもりについて考える会』5月読書会にこちらのインタビューサイトである「ユーフォニアム」を取り上げてくれるということで、会の世話人のかたがたにワガママをお願いして今回はスカイプで参加させていただきました。
 前回のブログ案内の通り、4人のインタビューの内容をとりあげ語り合いました。
 スカイプの音声はとても良好で、みなさんのほうにちゃんと声が届いたようだし、こちらもみなさん(参加者10名)の全員の声はよく聞き取れました。

 まず、改めて確認しておきたいのは、1月の読書会で横浜に参加した際の『ひきこもる心のケア』の話し合いに出て、少なくともひきこもりに関する集まりについては自分としては「この場はすごい」「こういう場所を自分は求めていた」ところで。その上で、いま自分が具体的に行っている活動はこのインタビューサイトなわけで、そこに着目してくれたのも「考える会」が初めてだったし、それを読書会に取り上げるという、おそらく読書にHPを使うのも滅多にないことだと思うので、本当、光栄でした。そして何より、初めて公に自分のいまやっている活動が認められたなと率直な喜びがあったのです。

 内容に関しては特に釧路で困窮者自立支援制度の活動を行っている昨年3月末にアップした櫛部武敏さんが大変好評で、それからひきこもり名人、勝山実さんのインタビューが好評でした。
 実は予習的に今回取り上げてくれた4人のインタビューは読み返したのですが、やはり櫛部さんのインタビューはいま読み返しても「すげえな」と我ながら改めて思った次第。櫛部さんの語る内容の深さ。行動とその振り返りと、教養とそれら全体が自らの中に統合された大人の知恵。そして生きざまのありようのかたち。かといって立派なだけじゃなくて、「恥じらい」や「照れ」や「反省」も大事にされるかたなので、人間的な魅力はどうしても「ありあり」です。困窮者支援の概略も含めて櫛部さんのインタビューの感想はこちらの過去ログをご覧下さい。

 勝山さんのインタビューは前編後編に分けての長文で文字通り「長いですね」という感想があり、「でも時間が有ったので全部読みました。面白い」とありがたいやら、苦笑いするやらで。結構インタビューの枠組みを離れて雑談モードの中身でも面白く読んでくれたんだなあと感謝するばかりです。これはもう、勝山名人の語りの才能にこちらがおぶさったとしか言えず。本当にこれもありがたいこと。

 今回はスカイプで音声参加したので、自然な自分の会話が反映できました。個人的な振り返りのためにレコーダーで夕食以後ずっと聞き返したのですが、自分の話しかたに関して言えば、語られている話題に対する自分の考えやそれに付随する想像と、みなさんの話の全体とを両方かぶせて話をしようとする傾向があるんだなあと思いました。そうするとまとめようとする意思はないつもりだけど、何となくまとめ的な話しに持っていく方向がある気がします。それできれいにまとまればいいんだけど、途中で「あれ?この点の感想忘れてる?」とか、「元々話そうと思っていたことがずれてきてるぞ」とか考え始めて、何となく「もぞもぞ」「ぐにゃぐにゃ」な感じになることも多々ある。

 要は、思ったことは思ったときに口にすればいいんですが、元々そういう風に話すことに慣れてないせいなのか、性格なのか、環境的にそういう振る舞いを選択するようになったのか。それはわかりません。でも、もっともっと、思ったことは思ったときに口にする癖を少し増やしたいな。苦手な部分なので。

 あと、ときおり滑舌が悪くなるときがある。これは明らかに聞き手が聴き取りに困るので直したい。ま、簡単にはいきませんけど。こういうことは自分の年になると人から指摘されなくなるので、自分で気づいていかないと。

 SSTとかは外部から訓練的にされるのは嫌ですが、この読書会の場は素敵な、話したいことも聞いてもらえる場所なので、その現実をもっとじぶんとみなにうまく循環できればいいと思うので、多少こころがけたいと思いました。7月の読書会もスカイプ参加どうぞ、と言ってくれたので、ありがたくまた参加したいと思います。嬉しいな。

 さて基本的には自分はやはり話すより「聴く」のが好きだし(あえていえばだけど)、得意はそっちかな、と。「パッシブを生かしながらそれをアクティヴに変えていく」作業に今後も軸足を置いていきたいと思います。そうするとそれはやっぱりインタビューになるだろうと思います。
 インタビューに関して言えば、提供に関して「編集をあまりしない(出来ないというのが正確?)ライブ感覚のインタビューでいいのか?」ということに関しては、当面この方向でいい、という風にして行こうと思っています。
 聞き手が素人だなあというのがありますけど、聞く対象のチョイスは悪くないと思う。この自分の直観でまだまだ当地でも話を聞きたい人は頭の中にはたくさん浮かぶので、「人文社会」の枠で何でもアリは続けて行きたいものです。アンテナも張っていかないとね。

 今後は横浜のひきこもりに関する活動家の人たち三人を順次、ペースは少しゆったり目かもしれませんけど、いい話が満載ですので、どうかひとつ、このインタビューサイト・ユーフォニアム、よろしくお願いします。

2016年5月15日日曜日

このところの活動履歴です。

ブログ記載は久しぶりです。
マイペースながら活動の幅を少しずつ広げています。
それらの内容について少し振り返って行きたいと思います。以下、長文になりますけれども。

まずは今後の予定から。
1月にお邪魔し、「ひきこもる心のケア」を取り上げてくださった横浜で行われている『新ひきこもりについて考える会』の読書会。(新ひきこもりについて考える会については『不登校新聞社』のこの記事に簡潔に紹介されています)
今月5月28日(土曜日)に本インタビューサイトの過去インタビューを素材に横浜で読書会を開いてくれます。取り上げてくださる人たちは櫛部武敏さん平野直己さん野村俊幸さん勝山実さん。

遠方(札幌)住まいの私は今回は我がままをお願いして、スカイプで参加させていただくことにさせてもらいました。1月にお邪魔させていただいた際の読書会のインパクトが強烈で、今回二度目の自分の活動に関してなので、いてもたってもいられなかったのです。

何より、このインタビューサイトの記事を読書会に取り上げられることがこころから嬉しいことでした。手前味噌過ぎて気恥ずかしいのですが、インタビューイーの人たちがみな素晴らしい話をしてくれて記事の内容には自信がありました。ただ、おそらく編集にあまり手を加えない「ライブ感覚」を最重要視しているため、読むのに時間がかかる。あるいは記事の流通の方法論に弱みがあって残念ながらあまり知られていない部分がまだまだあるサイトだと思うのです。

その中で「ひきこもる心のケア」のみならず、本サイトにも着目してくれたのはシンプルに嬉しく、ひきこもりに関する本、その近縁の本を100冊以上読み、100回以上読書会を開いている横浜のガチでハードコア(?)な話し合いをしている場所にこのサイト記事を加えてくれたのは本当に光栄だし、このインタビューサイトが何かようやく報われたな、と正直思いました。けして報われることを求めているわけではないですが、「届いているよ」という応答が老舗の「考える会」の読書会であるというのが喜びです。その応答がUXフェス参加前であった、ということもまた嬉しさに輪をかけることでした。

その『ひきこもりUXフェス』というイベントに私も到着が午後でしたが、参加してきました。主催と運営はもともと不登校・ひきこもりなどの経験者です。あるいは発達障がいの傾向などがある人です。私はもともと、このフェスに参加することと同時に、1月の「考える会」参加と同時に行った勝山実さんと、ひきこもり相談所「ヒューマン・スタジオ」を運営する丸山康彦さんのインタビューが目的でもあり、今回の訪問は丸山さんと、UXフェス運営者でもある林恭子さん、フェスでも行われたひきこもり自助会STEP世話人の近藤健さんのインタビューも目的だったので、両方の目的も無事(というか、最高度な形で)終らせることができました。UXフェスの全体運営のひとり林さん、フェスで自助会を回していた近藤さん、そしてブースを出していた丸山さん。このお三人のひと頃本当に大変な時期があったことを事後に知った自分としては、精神的に本当に大変な青年期を過ごすことがあっても、立派に社会活動をされる立場になれるんだ、という勇気を改めてもらえたなと記憶が呼び返されます。丁度いま、フェス雑感を依頼された自分の記事が載っています。
なんとも稚拙な内容ですが、宜しければ読んでみてください。ひきこもりUX会議のホームページブログに三回に分けて掲載されています。(前編・「働く」、中編「生き辛さをどうする」、後編「まとめ編」)

また、神奈川のひきこもり支援サイト『ひき☆スタ』にUXフェスに主催・運営者のお一人、不登校新聞社編集長・石井志昂さんへの今回のフェスに関するインタビューが掲載されています。これが痺れるほど「そうだろうなぁ」と本質的な話になっていて実に素晴らしいのです。ぜひ読んでいただきたい。
ひき☆スタ【取材レポート】「ひきこもりUXフェス」に行ってみた。

不登校新聞には同社の取材の一環で自分も帰省日に同社を訪れることができました。私自身、不登校新聞は発刊時、一年間だけ新聞を取っていたこともあり、訪れたい場所であったのです。NHKのテレビ取材が入っていて、対談などの時間もずっとカメラとマイクを向けられるというのは生涯初めての体験で、不思議なボーナスでしたね。

石井さんがおそらく言わんとしている、ひきこもりの課題はすごく成熟してきていて、もう「支援」でもなく、「プレゼンテーション」(or「啓蒙活動」?)でもなく・・・・・・という感じではないのか、という考え方にすごく共感できます。私も自分が行っているインタビュー活動をひきこもり問題に限らず、その近接領域、あるいはもっと離れた立ち位置の仕事をしている人にまで広げているのは、ひきこもりから離れたいからそうしているわけではなくて、ひきこもりの世界へ還元したいからなのです。これは真面目にそう思っています。
ひきこもりを通して、「どのように考えてもいいんだ、どこからも学ぶ糸口はあるんだ」と気づいたからこそです。それはひきこもりというイシューがあったからなのです。ひきこもりを通して「面白い学びや気づきがあった」のは間違いないのです。

ただ、「支援でもプレゼンでもない」と言えるのは、「支援」も「啓蒙」も必要だから言えるわけです。要は、元気になり、自分のことばを持てるようになった人たちの発信の方法に光を当てる必要がおそらく、いまでは出てきているわけですね。ある種の機が熟するときが経ったのかもしれません(もっとも私はひきこもり問題が世間を賑わした2000年代は知らないのです。自分が界隈に参加するようになったのは2009年からなので)。

その機の熟し方に支援や研究が追いつけていない。だから当事者が発信するしかなくなる。いや、それは消極的な表現ですね。当事者が積極発信をはじめたということでしょうか。支援の形がある種の枠組みを越えた人たち(年齢や、社会的環境や、ひきこもる契機になった事情が研究の想定外だった人たち)に対応できなくなりつつある面が生まれ、それで経験とパワーがある人たちが自らイベントを立ち上げた。今回のイベントも400人集めたわけですから、これはある種の前提の転換ですよね(おおげさかな?)。

話を戻しますが、イベントが終った後、近藤さん、丸山さん、林さんの貴重なお話を沁みるように聞くことができました。今後サイトに挙げていきます。お楽しみに。
また、既に不登校の親の会のかたに関東行き前にお話を伺っています。インタビューのつもりが、さまざまに話が盛り上がり、時間は5時間を超え。帰りが深夜1時過ぎになってしまったという。
こちらも少し遅れてしまいますが、サイトに掲載していきます。
ほかにも発達心理学の先生にぜひお話を伺いたいと思っています。
さまざまな事情がうまく回転すれば、本年度、特に上半期はサイトの充実は確かなものになるのは間違いないことだろうと思います。